ポランカのキッチンクロスkwiatyクフィアティ(白ベースに3色の細いストライプ)に続く、第二弾のキッチンクロスとして、亜麻色ベースに3色の細いストライプの製作がはじまりました。
亜麻色ベースのkwiatyはリネンらしさを感じていただける、心からおすすめしたいキッチンクロスです。
今回のメイキングブログの写真は、ポーランドのリネン工場の長年の担当者ミレクさんにお願いしました。
ミレクさんの写真は、生地作りに長年たずさわってきた人ならではのまなざしがあります。
ミレクさんの協力を得て、私がリネンの仕事をはじめた当初から変わらずに工場で働いている人、新しい人、製作過程と共に働く人もご紹介していきたいと思います。
漂白をしていない亜麻色のリネン糸は、原材料であるフラックスのほのかな香りがします。
サフィランから納品されたリネン糸は、整経(せいけい)とよばれる生地を織るための経糸(たていと)の準備工程のために専用の機械で巻き直します。
糸の巻き直しの担当のマジェナさんをご紹介します。
リネン工場で働き始めて2年になるマジェナさんの趣味は、クラインガルテン(小さな庭と呼ばれる滞在型市民農園)で野菜や花を育てることだそうです。
クラインガルテンで育てた野菜や花にかこまれながら家族とゆったりと過ごす時間がなによりも好きなのだとか。
色とりどりの花に囲まれたマジェナさんを想像して、私自身も豊かで幸せな気持ちになりました。
巻き直されたリネン糸は糊付け加工をほどこし、ビームという大きなボビンのような金属の筒に経糸を巻いていきます。
経糸の糊付けを担当しているのは勤続46年!のリシャルドさんです。
リシャルドさんとは以前リネン工場を訪問した際にお会いしていますので、写真を通して久しぶりに再会したような気持ちです。
リシャルドさんは2ヵ月後に定年を迎えるそうですが、再雇用を受けて若い人に技術や知識を伝えていくそうです。
リシャルドさんはサフィランのリネン糸を高く評価しています。
糸の品質が悪いと生地の生産工程においてトラブルが起きやすくなることから、リネンのような自然素材は特に糸の品質が重要になってくるとのこと。
長年の経験を活かしてリネン糸の太さや本数によって糊の配分を変えています。
一本一本に糊付けされたリネン糸はすべりが良くなり、経糸と緯糸がスムーズに交差して、織機が途中で止まることなく生地が織り上がっていきます。
リシャルドさんの休日の楽しみをお聞きしました。
リネン工場の近くにあるブクフカ池で釣りをするのが休日の楽しみだそうです。
ポーランド人の友人と過ごして気づいたことのひとつ、自然の中で家族や友人と過ごすことを大事に考えている人が多いということ。
自然に身をゆだねながらポーランドで過ごした夏の日、その時間の豊かさに感銘を受けたことを思い出します。
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